自分を愛するということ

大昔ですが、久しぶりに県外から友人が帰ってきて、でも長旅で疲れたのか車の中でほとんど寝ていて喋る時間があまりありませんでした。

私的には腹が立つことも悲しい気持ちになることも全く無かったのですが、友人が帰り際に「もっと話したかっただろうにごめんね。」と申し訳無さそうに言われた時に、雷に打たれたぐらい衝撃でした。

それが何故か…
私は本当に自分に生きる価値も自信も自己肯定感も全く無い人間です。
普通はそうやって自分と喋りたかったと思うのか…と、私には衝撃でした。自分に価値が無いと思っている私には無い感覚だったので。

友人の一言は、本人にその自覚が無くても、自分のことも相手のことも大切に想う言葉でした。
自分のことを愛すと言われたら、すごく大事(おおごと)な気がしますが、例えば雨が降ったら風邪をひくかもしれないから傘を差す、寒かったら一枚多めに羽織る、身体が疲れたらゆっくり湯舟に入ったり、身体に良いものを食べる。みんなが生きる為に当たり前にしていることだと思います。

私にはそれがありませんでした。ただ死ねないから生きていました。雨が降ってもなんとも思わないし、寒くてもしょうがない、身体が悲鳴を上げて壊れて、心が死んで初めて動けなくなって止まるような生き方をしていました。それでも甘えているような気がして、自分を責めて生きていました。

自分のことを大切にできない人間が他人を大切にできない理由に気づかされた出来事でした。

愛されること愛すことを経験していない私には大きな大きな課題です。

自分のことを大切に想って差した傘は、大切な人にも同じように差してあげられる。
大切なことを教えてもらった出来事でした。

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